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『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』

author : A.Mizunoawa   [ 一般 ]
2020.04.24 Friday 07:00 | - | - | 

みなさん、ご機嫌いかがお過ごしですか。工学研究科生命先端工学専攻M2のA.Mizunoawaです。

前回の記事では「せっかくの自粛期間中なのでたくさん本を読むようにしている」というお話をさせてもらいました。その際の結語として「みなさんも是非、読書をしてみてくださいね」という旨の言葉を綴らせてもらったのですが、ついでですから今回は一冊の図書を推薦させてもらおうと思います。

その本は『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』と言いまして、大阪大学の学生・教職員・出版会で協力して本を作ろうという「大阪大学ショセキカプロジェクト」によって生まれた本です。出版された2014年2月当時はメディア等で非常に話題になっていたためご存知の方もいらっしゃるかもしれません。2019年9月には文庫版も出版されました。

この本を一言で言い表すならば「学問の食べ比べ」です(我ながら当意即妙)。「ドーナツを穴だけ残して食べるには?」というパラドキシカルな問題、あるいは「ドーナツ」という題材そのものを通して、各学問分野に精通した教授陣が自分のフィールドから見えている景色を描き出した本になっています。

たとえば、工学の先生なら「ドーナツを物理的にどこまで薄く削れるか」を考えます。美学の先生なら「そもそもドーナツを食べても穴は無くならないのでは?」と語ります。数学の先生なら「4次元空間なら可能だ」と述べ、法学の先生なら「ドーナツや穴という単語をこのように解釈して……」と説明を始めます。各章ごとにそれぞれの学問分野の基本姿勢が色濃く反映された十人十色の意見が並んでいて、それらの集合体はまさしく虹のグラデーションのように、非常に美しくも興味深い一冊となっています。

専門を有した学生さんならば他分野との差異を通して自己の学問の特徴を掴めますし、今まである特定の学問に興味が持てなかったという方や今まさに学部を決めかねている高校生のみなさんにとってしてみれば自分の興味が一目でわかる最高の書になること請け合いです。「この章の言っていることはつまらないな」「この考え方は全然理解できないな」と思えば途中で次の章に移っても構わないと僕は思います。自分の好きな考え方、自分に向いている分野を見つけられることができたなら、それで充分に元は取れるのではないでしょうか(ちなみに、通読すれば自分の世界がものすごく広がって元どころの騒ぎではないです)。

それでは、今回はこの辺で。See you again!

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