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[教職]教育方法学(1):実践から学ぶ教育方法学

author : A.Mizunoawa   [ 一般 ]
2020.01.26 Sunday 23:00 | - | - | 

みなさん、ご機嫌いかがお過ごしですか。工学研究科生命先端工学専攻M1のA.Mizunoawaです。

しばらく教職関係の記事が書けていなかったので、今回は僕が今期の土曜日2限(教職関係の授業は平日の夜のコマ以外に土曜日にも開講されています。選択制なので平日だけあるいは土曜日だけの取得で単位を揃えることも可能です)で出席している教育方法学という授業について語ろうと思います。

僕が受講している授業の先生は「座学で知識を詰め込むよりもとにかく実践から学ぼう!」という方針を取っており、専門用語やその詳細などはほとんど説明してくれません。その代わり「少人数でグループを組んで50分間の本格的な授業を構成せよ」という否応無しに実力が付くこと請け合いの課題が与えられます。大学の授業が90分ですので、毎授業1チームに模擬授業をやってもらい、そのフィードバックを残りの時間に行うという形式で授業が進みます。模擬授業のテーマにはたとえばこんなものがあります。

・LGBTをどう考えるか

・広島をテーマに平和学習

・ヘイトスピーチを考える

・死刑制度を考える

・臓器移植と人間の死を考える

・地球温暖化を考える

取得しようとしている教員免許の科目が人によって違う都合上、教科の授業というのは行わず、社会的あるいは道徳的な題材がメインになります。

個別の授業に対する感想は割愛しますが、全体を通して僕が思ったことは「色々な授業形態があるが、最適なやり方というのは題材によって異なる」ということです。LGBTやヘイトスピーチの授業では、世間一般に抱かれているステレオタイプなイメージを払拭するために現状を掘り下げるような知識提供型の授業になりました。一方、死刑制度や臓器移植のような生徒一人ひとりによく考えてほしい問題に関しては、ディベート形式だったり、意見を黒板に書いてもらうなどの形式になったりすることが多かったです。
もちろん、聴衆の注意を惹き付けるような工夫も全ての班で見られました。大学生と違って中学生などではまだまだ能動的に身を入れて授業に聞き入る生徒は少ないことが予想されますので、前で説明した事項のまとめを手元のワークシートに穴埋め形式で記入させその答えを先生が指名したり、一部の生徒に前に出て黒板に意見を書いてもらったり、時には文字だけではなく動画を見せたりすることで集中を保ちます。

そういう細かい工夫を拵えたり、授業の構成を練ったり、パワーポイントや配布資料を作成していたりすると授業時間はけっこう必要になってきます。たった50分間の授業でも、最低でもその10倍くらいの時間は割かないと妥協の無い満足な授業が組めないということが痛感できただけでも、模擬授業をやってみた価値はあったんじゃないかなと個人的には思っています。

次回の記事では、実際に僕らの班が発表した「死刑制度を考える」という模擬授業について紹介してみようと思います。

それでは、今回はこの辺で。See you again!

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