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馬鹿力の出し方を忘れるような馬鹿にはなりたくない

author : A.Mizunoawa   [ 一般 ]
2020.01.23 Thursday 22:30 | - | - | 

ご無沙汰しています。遅くなりましたが明けましておめでとうございます。工学研究科生命先端工学専攻M1のA.Mizunoawaです。

年明けから研究室全体が慌ただしくなっておりブログを書くのを失念してしまっていました。というのも、僕らM1はともかく、B4やM2はそれぞれ卒論・修論が差し迫っているからです。卒論も修論も論文として提出するだけではなくパワポによる口頭発表もしなければならないので生半可な準備では済みません。特にM2の先輩方に至っては発表日・提出日が2月の半ばと早く(これは学科や専攻によってまちまちだとは思います)、さらに3月には学会にも参加することになっている人が大半なので、やるべきことがかつてないほど山積みと言った様子です。研究室内に漂うその緊迫した空気感に触発されて僕も最近は日が跨ぐまで研究室で過ごすことがほとんどです。研究なんて妥協を許さなければやることは無限にありますし……。

さて、今回のお話は「本気を出さねばならないここぞという局面」に対するものの見方についてです。いまだ四半世紀程度しか生きていない若輩者のいい加減な一家言ですので、参考にならないなと思ったら読み飛ばしてもらっても大丈夫です。

先日もセンター試験がありましたが(受験生のみなさんはお疲れさまでした)、まともな大人が口を揃えて語るように大学受験が人生のピークというわけでは決してなくて、大学に入ってからも試験はたくさんありますし、徹夜でレポートを作成しなければならない状況なんかもざらにあります。さらに、院進するなら院試が待っています。僕は院試前の二ヶ月間は受験生の時よりもずっと自分を追い込んで勉強しました。研究室に入ってからも、卒論や学会、報告会や雑誌会の前になるとタスクが集中しすぎて二進も三進も行かなくなりがちです。そしてたぶん、社会人になっても毎日やることがいっぱいで、人生がいっぱいいっぱいになってしまうんだと思います。

要するに人生にはちょこちょこ正念場というものが訪れます。ずっと100%の力を出し続けなければいけないわけではないですが、集中的に本気を出さないといけない瞬間がわりと頻繁にやってきます。そんな忙しさとゆとりの緩急の繰り返しにおいて、忙しくない時期はわりと適当にやってしまっても良いんじゃないかと僕は思っています。言ってしまえばそれは充電期間のようなものですから。「継続は力なり」と言いますが、本当に実力がある人を除いては常時80%で運転するよりも0%と100%を繰り返す方がやっぱり楽でしょう(普段は予習復習しないけれど、定期テスト前だけ一夜漬けしてなんとか耐え凌ぐ、僕でありあなたのことですよ)。

しかし、ここでのポイントは「ここぞという時に100%の力を出すのには実は慣れがいる」ということです。何かのパフォーマンスと一緒ですね。玉乗り芸を見せるサーカスの団員が定期的に玉乗りをお客さんに披露する機会があればいつでも100%の玉乗りを卒無くこなせることでしょうが、公演が3年おきにしか開催されず、その間に一切の練習をサボったのだとすれば、3年後に100%の玉乗りを要求されてもできっこないに決まっています。それと同じように、社会において「本気を出してね」と要求される場面でいちいち本気を出しておかないと、本気の出し方を忘れてしまうのです。火事になっても火事場の馬鹿力が出せない本当の馬鹿になってしまうのです。

僕は正直、学部の頃は少しずつその馬鹿に成り下がっていっていました。大学というのは勉強する意思がある人からすれば最高の環境なのですが、目的意識が無ければどこまでも惰眠を貪り堕ち続けていくこともできてしまう場所です。

最近はかなり粗慢な状態からは脱却しつつありますが、その決め手になったのは「正念場を成長の場としてではなく現状維持のための機会と捉える」ことでした。「大学受験の時はあんなに自分を追い込められていたのに、今はそこまでの無理はできなくなってるかも。それってもしかして衰えてるってことなんじゃ……?」と思うことで「よし、一丁やったるかぁ!」という気持ちに(少なくとも僕は)なります。生来が劣等感の塊なので他人に負けるのは別に悔しくもなんともないのですが、過去の自分に負けるのはやっぱりちょっと悲しいから、でしょうか。「昨日の自分を毎日更新していこう!」なんて大それた目標は立てずとも、日々現状維持を意識するだけで僕のような怠け者にはけっこう効いてくるわけです。

万人にお勧めできるような思想ではないですが、やる気が出なくて何も手に付かなくなってしまっている方などは、是非この考え方を参考にしてみてください。

それでは、今回はこの辺で。See you again!

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