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工学における安全と倫理(1):SCM, SCSE

author : A.Mizunoawa   [ 一般 ]
2018.04.27 Friday 11:00 | - | trackbacks(0) | 

みなさん、ご機嫌いかがお過ごしですか。応化4回生のA.Mizunoawaです。

4回生になると授業がほとんど無くなり基本的には研究室に通い詰めになる、という話は前回させてもらいましたが、ほとんど無いということは完全に無くはないわけで、今回はその数少ない4回生必修授業である「工学における安全と倫理」について紹介させていただこうと思います。

この授業では、技術者が技術者としてやっていくために必要不可欠な工学倫理という考え方を学んでいきます。たとえば「危険とはどういうものか」について考えてみます。普通、予見されうる事故を防止するためにある作業に対してはいくつかの防護策が施されているはずですが、これら一つひとつの防護策は何らかの抜け穴(それは潜在的原因による場合もあれば、即発的エラーによる場合もある)が生じていることがあります。ところどころ穴の開いた防護策、もとい防護柵が、何枚かドミノのように平行に並べられている様子をイメージしてみてください。そして、左端から右端まで、たまたま穴と穴の隙間を一直線でうまく潜り抜けられるルートが存在するとしましょう。そのような道筋が存在するときは、危険という光線が安全防護柵で遮蔽されることが無く、事故が起こってしまうわけです。このような考え方のことを、穴の開いた防護柵を穴開きチーズに見立てて「スイスチーズモデル」と言います。

次に、危険を徹底的に排除することの大切さを示す一例として、ディズニーパークの行動基準「SCSE」というものを挙げてみましょう。これはそれぞれSafety, Courtesy, Show, Efficiencyの頭文字であり、これが意味することはすなわち「効率は二の次でもなく三の次であり、もっとも重視されるべきはゲストの安全だ」というわけです。企業は決して効率至上主義に走ってはいけないのです。実際、今のご時世では「階段を上るだけでも必ず手すりを使用しなければならず、階段から転げ落ちようものなら始末書を書かされる」という企業も実は少なくありません。とにかく「安全第一、品質第二、生産第三」それが当たり前の世の中にもう既になっているのです。

それでは、今回はこの辺で。See you again!

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