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ビスマス結晶、作ります。

author : A.Mizunoawa   [ 一般 ]
2017.05.17 Wednesday 18:30 | - | trackbacks(0) | 

みなさん、ご機嫌いかがお過ごしですか。大変ご無沙汰しています。数ヶ月更新しないうちに気が付くと3回生になっていました、応用化学コース所属のA.Mizunoawaでございます。

先日GWがありましたが、みなさんはいかがお過ごしだったでしょうか。僕はというと初心者マークを貼り付けて軽自動車を乗り回していました。上達するまでに何度か事故を起こしてしまうかな、とかなり心配だったのですが、幸いにも大きな災難無く運転が上手になりました。──とか言ってると慢心して事故を起こしてしまいそうなので「初心忘るべからず」ではありますが……。

ところで僕はGWに車の練習に加えてもうひとつ、自宅でとある実験をしました。今回はそのことについて書こうと思います。

みなさんは「ビスマス」をご存知でしょうか? 高校化学までの範囲で言うならば、ほとんど馴染みは無いかもしれません。原子番号83で元素記号Biで表される第十五族の卑金属元素──それがビスマスの正体です。和名を蒼鉛と言い、銀白色で柔らかく脆い金属なのですが、それを溶かして改めて人工的に結晶を作った際、とある特徴的な形と色をすることで有名です。

実際の写真を見てもらった方がわかりやすいでしょう。

Bi結晶1

Bi結晶2

これが、僕が自宅で作ったビスマスの結晶になります。「ビスマス結晶」で画像検索していただければもっと鮮やかで美しい形の写真がたくさん出てきますので、そちらもご参照ください。

カラフルな虹色のグラデーションは酸化膜が影響していて、結晶が冷える温度が場所ごとに異なるため酸化膜の厚さに差ができ、シャボン玉と全く同じ原理で光の干渉が起こるためこのように見えます。特徴的な形(=晶癖)は「骸晶」と呼ばれており、立方体の稜の部分が面の内側よりも優先的に生長するためにこうなります。

作り方も用意するものもとてもシンプルですので、興味がある方は「ビスマス結晶 作り方」で調べて実践してみてください。ただし、安全対策には細心の注意を。ガスコンロの火力で溶かせる程度にはビスマスの融点が低いとはいえ、液体のそれは300℃を超えています。撥ねていくらか手に付こうものなら、ものすごい水膨れができるそうです。ですから長袖と軍手は必ず着用してください。また、目に入ったら失明しますので、絶対に、安全眼鏡を装着してください。絶対です。何度でも言います。絶対です。大学に入ってからもそうですが、学生実験のときに安全眼鏡を付けていない生徒がいた場合はほぼ間違いなく教授に怒鳴られ、実験室から追い出されます。理系として実験をするなら最低限、守らなければならない約束のひとつです。小耳に挟んだ話によると、阪大応用化学コースの長い歴史の中でこれまでに3人の学生が実験によって失明しているそうです。自分は失敗しないだとか、すぐに済む実験だから問題無いだとか、眼鏡を付けると圧迫されて痛いだとか、そもそも持ってないから調達が面倒臭いだとか言わずに、絶対に、着用してください。それができないひとは実験なんてしてはいけません!

以上、ビスマス結晶の紹介でした。

それでは、今回はこの辺で。See you again!

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